朝晩の冷え込みがすすみ、木々が紅葉で一際美しく彩られる季節。
それが晩秋です。
この時期は、日の出から日の入りまでの時間が
1年の中でも短くなり、まさに「秋の夜長」を実感できる時でもあります。
この長い夜をいかに過ごすか?
大人の女性には、読書をおすすめします。
シンプルで、古今東西から深く親しまれてきた読書。
余暇をさまざまなコンテンツの中から選択して過ごすことができる現代では、
地味でやや埋もれがちが嗜みですが、
改めて1冊の本に没頭するのも悪くはありません。
静かな時の中で行う読書には、思わぬリラックス効果があるものです。
「灯火親しむべし」とは
唐時代の文人・韓愈の言葉で
涼しく夜の長い秋こそ、読書に適しているという意味ですが、
この時期こそ、頭を使う読書に最適な季節といえます。
一説によると、人の脳は18度?25度の気温が、最も集中できる環境といわれています。
晩秋の室内の気温を考えても、韓愈の言葉は当てはまるのです。
また、日々の忙しさの中で、読書の時間を持つことが難しい方は
夜でなくても構いません。
朝夕共に頭が冴え、集中力が増す時季なので
通勤途中や、食事の前後に5分ほど読書の時間を設けてもよいでしょう。
人は5分の間におおよそ2000字前後の文字を読むことができると
いわれていますので、短編などはこの5分読書を数回繰り返すことで
読み切れるでしょう。
じっくりと時間を有するのも贅沢ですが、
時間を効率的に使ってこそ大人の証。
年末の忙しく賑やかな行事の前に
自分の時間を見つめ直してみては?