夏も近づく、八十八夜。
文部省唱歌の茶摘みの歌も登場する「八十八夜」とは、
立春から数えて88日目、今年は5月2日に該当します。
気温もおだやかで、新緑にも包まれるこの季節は
農作物の植え付け時期としても最適で、
古くから日本の四季を彩ってきました。
また、この季節はちょうど、新茶の収穫の最盛期です。
新茶には、この時期以降に収穫する二番茶や三番茶と比べ
渋みの原因となるカテキンなどが少なく、
かわりに旨みにあたるアミノ酸が豊富なため
爽やかでまろやかな甘みがあります。
そんな新茶の美味しさを
今年は改めて堪能していてはいかがでしょう。
新茶がもっとも美味しく感じるのは、「水出し」です。
大さじ一杯の茶葉に、グラス一杯の水を注ぎ
待つこと5分。
すがすがしい若葉色の水出し茶ができあがります。
汗ばむ日には、氷水で淹れるのも良し。
よりまろやかで、甘みを感じる味わいに仕上がります。
最近は、お茶の豊かな香りを愉しむために
ワイングラスで味わうなど、日本茶のさまざまな淹れ方に注目が集まっています。
ここで1つ、家庭でできる水出し新茶のアレンジを
ご紹介しましょう。
水出し新茶に、ライム3、4切れ、ミントの葉、炭酸と氷を注ぎ入れ、
ガムシロップで味を整えて。
あっという間に、グリーンティモヒートのできあがりです。
初夏にもってこいのノンアルコールカクテルですね。
今年は、新茶の新たな魅力をぜひ、味わってみて。