正しい日焼け止めの使い方で、シミ予防。
美容のプロの対策と日々のルーティンとは
お話を伺ったのは…
平松亜紀さん
お肌に寄り添う美容家・コスメコンシェルジュ
45歳の時、突然アナフィキラシーで入院。敏感肌による肌荒れや絶えない肌悩みを経験。自分の肌質改善の為にファスティング、酵素栄養学やスキンケアの資格を取得し、肌荒れを克服。2023年より「一生もの美肌メソッド」を考案し毎回好評にて満席。現在3期生サポート中。コスメコンシェルジュアンバサダーとして4年目の活動。美容講座、企業研修、ミスコン公認講師など幅広く活躍中。
※ヤーマンより依頼したコメントを編集の上掲載しています。
CONTENTS 01
紫外線対策=シミ予防。
手遅れにならないために!
「日焼けは火傷です」と話す平松さん。55歳(2024年5月取材当時)とは思えない美肌の持ち主で透明感のある肌をキープしている美容家です。
紫外線は肌の奥までダメージを与え、炎症を引き起こします。そのダメージから守ろうと蓄積されたメラニン色素が、いずれシミとなって表面に現れてくるのだそう。
紫外線と肌の関係について詳しくはこちら
シミはレーザー治療などで消すことはできても、自然に消えることはありません。でも、目に見えるシミになるまでに適切なケアで予防したり、必要以上に増やさないこともできるはず。
「刺激や強い摩擦で、シミは誘発されてしまいます。日焼け止めを塗るときも丁寧なタッチや塗り方を心がけて」
まずは、基本的な紫外線対策と日焼け止めの塗り方を平松さんに教わりましょう。
日焼け止めの基本
ベタベタしたり、よく洗い落とせなかったりと、なんとなく苦手……な人も少なくない日焼け止め。しかし、シミ予防には欠かせない美容アイテムです。最近は進化もめざましく、付け心地が軽やかで高機能のものが増えています。
そもそも、SPFとは紫外線が肌表面の紫外線ダメージを遅らせる時間を指し、目安は20分×SPF値。数値が高ければ高いほど、長時間日焼けダメージから肌を保護します。
PAとは、肌の真皮層へのダメージ保護の目安となります。+が多いほど、保護力が高いとみなされています。
シーン別に
おすすめ日焼け止めを紹介
日焼け止めは使い分けることによって、効果がアップ! シーン毎に使いこなして、日差しから肌を守っていきましょう。
平松さんがおすすめする選び方は以下。
-
室内で過ごす時間が長い日
(リモートワークや室内での家事がメインの日)ローション、ミスト、もしくはトーンアップUVクリームのSPF20〜30程度のもの
-
お出かけやオフィス出勤の日
乳液タイプのSPF30〜50程度のもの
-
レジャーの日
ウォータープルーフリキッドタイプのSPF50以上のもの
こまめな塗り直しも重要なポイント。商品を選ぶときは塗り直しが簡単なものを選ぶといいでしょう。
夏場の塗り直し時間は2時間おき、冬場や室内で過ごす日には3時間おきを目安に、塗りなおしを。
CONTENTS 02
勘違いだらけ?
日焼け止めの塗り方を
詳しく解説
「日焼け止めはムラなく塗っていきましょう」
しかしムラなくと言っても難しいもの。平松さんが実践している塗り方を、ローションタイプを参考に教わりました。
日焼け止めをきれいに塗る方法とは
「まず、手のひらに1円玉2つ分くらいをプッシュ。
その後、顔の中でも面積の広い順番に日焼け止めを伸ばします。
- おでこ
- 鼻筋
- 頬の1番高い部分
- 顎のライン
この順番で日焼け止めを塗ったら、手のひら全体を使って、押し込むように伸ばしていきます。」
普通だったら、ここまでで十分? 平松流の日焼け止めの塗り方はこれで終わりません。
100円ショップなどで売っている、5角型スポンジを用意!
「手技だけだと、どうしてもムラになりやすく、また鏡から見える部分だけに塗りがち。スポンジで塗り広げた日焼け止めをぼかすように叩くと、ムラにならず、均一に日焼け止めを塗ることができます。」
日焼け止めを塗った順番で、スポンジで日焼け止めをぼかすように広げる平松さん。
ここでポイントなのが、顔をいろんな角度に傾けること!
「先ほども話した通り、鏡に見える部分や鼻筋や頬骨付近を中心に日焼け止めを塗りがちで、特に耳横の頬の低い部分は塗り忘れてしまっている人が多いポイント。意外とシミができているのはそこなんです。鏡を見ながら、顔を横に向けたり、上を向いたり、とにかく塗り漏らしがないように、隅々まで塗ることを意識してほしいですね。また、気になる部分は重ね塗り、そしてお直しも頻繁に。」
スポンジの利点は、スポンジに付着した日焼け止めも無駄にしない点。顔全体が塗り終わったら、そのまま耳の後ろなど、塗り忘れやすい場所もついで塗りができます。
「日焼け止めを塗っても日焼けしてしまう…なんて声もよく聞きますが、恐らくムラ塗りが原因のひとつだと考えられます。
スポンジ塗りはぜひ会得してもらいたいテクニックの一つですが、もうひとつ意識していただきたいのが、一気に塗るのをやめ、部位ごとに塗っていくこと。ムラを防げます」
頬や、腕、首、デコルテ、肩や背中など、ついつい、にゅ〜っと日焼け止めを出して、ざざっと円を描くように塗りがちですが、これが塗りムラによる日焼けの原因に。
腕も肘から下、肘から上と丁寧に塗ることで、紫外線から肌を守れます。
「ボディの方は、多めに手で塗り広げた後、大きめの丸型スポンジで重ねづけすると塗りやすいです。こちらも100円ショップにあります」
部位ごとに分けて塗るのがコツ
勘違い!?
日焼け止めを塗る順番を見直し!
なんとなく塗ってきた日焼け止めですが、塗り方を見直すことで、より紫外線カットになることも。
「よく聞く間違いは、日焼け止めを塗る順番。
スキンケアをする前に塗っていると聞くこともありますが、それはNG。
きちんと保湿をして、土台を整えれば、日焼け止めも崩れ難くなります。
そして日焼け止めを丁寧に塗ってからUVカット機能のある下地やファンデーションをダブル使いすることで、紫外線カット効果がより高められます。」
意外と見落としてきたかもしれない、日焼け止めの正しい塗り方。
効果を最大限に引き出すために、一度見直してみましょう。
「シミもカバーできてキメが整い素肌感があるのがいい。
今から夏の終わりまでずっと使う予定です」と平松さんが語る、
薬用ホワイトニングファンデーション SPF50+ 2.5g
[医薬部外品](オンリーミネラル)
美容のプロはここまでやる!
平松さんの1日の紫外線対策ルーティン
平松さんは、紫外線対策のために、日々どんなことをしているのか。
1日のお手入れスケジュールから、美の秘訣を探ります。
「朝は、ターンオーバーを促すために白湯と、抗酸化力を発揮するビタミン補給のためにスムージーを飲みます。そして、出かける30分前までに隙間なく日焼け止めを塗っています。」
紫外線の吸収率を上げる成分“ソラレン”が多く含まれているレモンやグレープフルーツなどはスムージーに入れないようにしているそう。
日焼け止めは出かける直前に塗ると白浮きが目立ち、服に付着しやすくなったり、慌てて塗りムラになってしまったりするので、少し余裕を持って塗ることを推奨しているんだそう。
「昼は、サングラス、日傘、長袖、ストールを必ず着用して出かけています。できるだけ、2〜3時間ごとに日焼け止めを塗り直しています」
日焼け止めの塗り直しを丁寧に行うのは難しいですが、顔の場合は、まずは皮脂や汗をティッシュやあぶらとり紙でオフして、肌をフラットな状態にした後に、UV機能があるプレストパウダーで抑えるだけでも違うと平松さん。
このひと手間が、シミを防ぐことになりそうです。
「ミネラルUVパウダー クールコンフォート(オンリーミネラル)は気になる箇所に重ねたり、粉が飛ばなくて外出時のお直しにすごく便利」と平松さん。
「特に紫外線が強くなる春〜晩秋くらいまでは、帰宅後にほてった肌を沈静化させることから始めます。
まずは濡れタオルで顔を冷やし、その後ジェルなどをたっぷり塗ることも。もしくは風呂の中で保冷剤をキッチンペーパーなどにくるんで顔に当て沈静化。ただし、保冷剤を同じ場所に当て続けると炎症を起こすので、こまめにあてる位置を変えながら、冷やしていきましょう。」
「トラネキサム酸配合の薬用ホワイトニングジュレ(オンリーミネラル)のような鎮静アイテムは一つ持っておくのをおすすめ」と平松さん。
肌表面は冷やしますが、体は芯から温めて新陳代謝を促し、免疫力をアップ。お風呂に浸かるときは、スライス生姜などを入れて、血行を促します。
夜は、お風呂に入る前か後にスクワットをして筋肉量・免疫力アップを狙い、寝る1時間くらい前に細胞の修復に役立つと言われるタンパク質の補給に豆乳+きなこのドリンクをいただいてから床につくようにしています。」
美容のプロならではの1日のルーティン!
全てをマネすることはできなかったとしても、これなら、という習慣があるはず。
マネできそうなところから、はじめてみましょう。
CONTENTS 03
まとめ
平松さん曰く、「シミ対策は、日焼け止めやスキンケアだけでなく、ストレスコントロール、食事管理などの生活習慣の見直しも含めてのもの。
スキンケアや正しい日焼け止めの塗り方をしても快方に向かわないようでしたら、自身の生活も見直してみましょう。」
輝く美しい肌を維持し続けるために、できることから紫外線対策・シミ予防を!
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